Book

女達が飛んでいく 男の周りに群がるハチのように

「花とみつばち」を読み終えた。 サラっと読めたわりに最終巻では軽く切なくなってしまった。 小松が出会ったいろんな女達。みんな美人だったなぁ。

小松くんをもてさせる話し

安野モヨコの「花とみつばち」を彼女に借りて読んでいる。 小松という男の子がもてたくて、もてたくて、二人のエステティシャンにモテる極意を伝授してもらいながら、次第に成長していくという話し。 「働きマン」は微妙だったけど、「花みつ」は結構面白い…

トリック

Gシリーズ4作目「εに誓って」を読み終わった。 最近の森作品には珍しく、トリックものでなかなか面白かった。まさかあれがあれだったとは・・w バスに乗っていた乗客たちの内観も結構描かれていたので、たぶん今回はトリック中心に考えられたものだったと思…

赤柳初朗

って誰なんだ?今シリーズは前2シリーズよりも、謎が多くて読み進めていけば面白そう。 謎の集団に、「Φ」、「θ」、「τ」と続く謎の記号。その背景に潜む謎の集団。赤柳初朗という怪しい探偵。 うわぁ、気になる!!早く「ε」を読み終わりたい。 今作の「τ…

Gシリーズ

先日「すべてがFになる」を再読したところ、森博嗣がもう一度読みたくなり、昨日BOOK OFFを回り、新シリーズを三冊購入。 「τになるまで待って」と「εに誓って」と「λに歯がない」を手に入れた。「Φは壊れたね」はすでに持っているので、だいたい登場人物は…

ベルカ、吠えないのか?

古川日出男「ベルカ、吠えないのか?」を読了。 20世紀の激動の時代の移り変わりとともに多くのイヌが登場する。 フィクションなのだが世界史とともに描かれているので、とてもリアリティがある。 多くのイヌが登場するんだけど、どのイヌもかっこいい。元々…

ベルカ・ストレルカ

今「ベルカ、吠えないのか?」を読み途中なんだけど、面白い。 人間の歴史とともに流れてきた犬の歴史がフィクションで書かれているが、ノンフィクションみたいなリアリティ。 しかも文体がちょっと変わっていて、人間でも犬でもなく、第三者の視点から描か…

RPG

宮部みゆき「R.P.G」を読み終える。 ネットの中で家族を演じていた4人のうち、父親役のサラリーマンが殺され、父親役の男の実の娘の前で、残り3人の取調べが始まるという話し。 楽しめた。 宮部みゆきの作品は結末も面白いけど、それに至る過程もとても楽…

偶然が必然

恩田陸「ドミノ」を読み終える。とてもおもろかった。 バラバラに過ごしている27人と1匹の登場人物の運命が東京駅で交差し、事件が起こるというコメディ。 どのようにして27人+1匹が東京駅に引き寄せられるかという、その経過が読んでいてとても楽し…

死にすぎ

「殺意の集う夜」(西澤保彦)を読み終わる。 まず感想としては、「人死にすぎ」ね。 主人公の万里が山荘に来ていた自分を除く7人のうち6人を殺してしまい、自分が殺していないはずの残りの一人も死んでいて、誰が殺したんだと推理をめぐらすところから始…

時には娼夫のように

石田衣良「娼年」も読んだ。 娼夫として働く20歳の少年の話なので、かなり退屈な内容じゃないかと予想していたが、結構面白かった。 人並み以上に経験はあるものの、女性にもセックスにも興味のない20歳の大学生リョウが、会員制ボーイズクラブのオーナーか…

Joshua

柳原慧の「パーフェクト・プラン」を読了。第二回「このミス」大賞受賞作。パソコンに関する専門用語が多数あったものの、楽しんで読めた。特にラストの緊迫感迫る怒涛の展開は引き込まれた。 龍生率いるエニグマは「オンライントレード」、「ES細胞」、「…

伊良部総合病院

奥田英朗の「イン・ザ・プール」を読了。 主人公である伊良部一郎はマザコンの注射フェチという変わった精神科医。助手はグラマラスで無愛想な看護婦のマユミ。この二人のところに心にイチモツあるいろんな患者がやってきて・・・という話し。 面白かった。…

初恩田

初めて恩田陸を読みました。「六番目の小夜子」とかはNHKで見たんだけど、本を読んだのは初めて。 読んだ本は「puzzle」。廃墟の島で見つかった三体の変死体について、二人の刑事が真相を推理するというもの。 なかなか面白かったけど、物足りなさはある。無…

目高組4代目組長 星泉

ドラマで話題の「セーラー服と機関銃」を読み終える。 やっぱ星泉は冷静に物事を捉え、度胸が据わっている赤川作品には欠かせないタイプのキャラだった。三毛猫ホームズで言ったら晴美みたいなかんじ。 やくざをテーマにしているが、コミカルな雰囲気を漂わ…

master piece

宮部みゆきの代表作「火車」を読み終わったよ。傑作だった。 最後の急激な展開に、本から目を離す事ができなくなって、夜中の三時に読み終わったんだけど、読み終えた後しばらく興奮して寝付けなかったw この本のあらすじを大雑把に言うと、刑事がある女を…

お財布の気持ち

宮部みゆき「長い長い殺人」を読み終える。 やっぱ宮部みゆきの力量は違うね。群を抜いてる。「リアル鬼ごっこ」の作者とは格が違う。 この本は財布の視点から事件が語られているという一風変わった小説。読む前は財布の目線で描かれているからコメディ系な…

MURIEL

荻原浩「噂」を読み終える。 なんかいまいちだったな。 この話しは様々な登場人物の主観にところどころで変わるんだけど、その中にはもちろん犯人もいるのに、犯人自身が事件の犯人は誰なのか考察しているような記述があったりして、あとから考えると辻褄が…

120年間ずっと生きていた

「カクレカラクリ An Automation in Long Sleep」をやっと読み終える。 コカ・コーラとのコラボということで一般向けに読みやすく作ってあり、ファンとしてはちょっと物足りなかったものの、それでも森博嗣、最後の隠れカラクリが動きだすシーンは文章を通し…

カクレカラクリ

http://www.karakuri120.jp/ http://www.tbs.co.jp/kakurekarakuri/ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060818-00000021-spn-ent http://mixi.jp/view_community.pl?id=1168627 カクレカラクリがとうとうあさって8月25日発売。超楽しみ。mixiでも、公…

地味で、退屈な事柄にこそ、神様は棲んでるんだ

名作「重力ピエロ」を読み終える。この作品で伊坂幸太郎は初めて直木賞受賞候補になったわけだけど、個人的には直木賞あげたいレベルの作品だった。 まず、冒頭の「春が二階から落ちてきた」という強烈なインパクトの文章からはじまる。まるで、夏目漱石の「…

カクレカラクリ

最近森博嗣から離れていたが、メディアファクトリーから八月頃に「カクレカラクリAn Automaton in Long Sleep」という本を出すそうな。さらにコカコーラ120周年記念として、コカコーラがスポンサーになって、映像化され同名の「カクレカラクリ」というTVの長…

直木賞

直木賞・芥川賞の候補作と作者が発表されました。やっぱり伊坂幸太郎に受賞して欲しいけど、本命は貫井徳郎かな。伊坂幸太郎といえば、7月になって「重力ピエロ」が文庫落ちしたので、今読んでいる本を読み終えたら購入を考え中。 http://ja.wikipedia.org/…

『揺らぎ』

横山秀夫「動機」 どれも密度の濃い短編集だった。最も良かったのはタイトルにもなっている「動機」。 事件は人の感情が起こすものだと深く感じさせられた。動機は意外ではあるが、誰にも責める事はできないものである。 動機 (文春文庫)作者: 横山秀夫出版…

「理由になっていない」

伊坂幸太郎デビュー作「オーデュボンの祈り」 不思議の国のアリス現代版みたいな感じ。伊藤という男が、江戸時代から100年以上鎖国を続けている荻島にやってくる。 その島には、未来を見通すことの出来る意思をもったカカシの優午や、島の中で唯一殺人を許可…

HERO

「冷たい校舎の時は止まる」(下)。 いや〜いいね、上手くできてるわ。この前のホストは春子っていう予想も当たらずとも遠からずって感じ。 でも、正統派のミステリではないのに、読者への挑戦は、やや、やりすぎかと思う。あんなのわかるわけないし。 菅原と…

Crazy For You

辻村深月「冷たい校舎の時は止まる」(中)。 一人また一人と校舎から姿を消していく同級生達。なぜ、今まで彼のことを忘れていたんだ。そんな後悔の念が同級生を襲う。 誰なんだ?二ヶ月前に自殺した同級生って。あの8人に恨みを持っているのは、春子くらいな…

死んだのは誰?

辻村深月「冷たい校舎の時は止まる」(上巻)。 8人の男女の高校生が学校に閉じ込められるという話し。その中で2ヶ月前に起きた学園祭の自殺事件が話題になり、そのときに死んだ人を誰も思い出せなくなっているという事実が判明する。学園祭で死んでしまい、今…

掘り出し物

今日、古本市場の安さの殿堂BOOK OFFに行って来た。 百円コーナーの棚を物色していたら、日本一面白い作家の伊坂幸太郎氏「オーデュボンの祈り」を発見。 掘り出し物はっっっけーーん!! マジ来た甲斐あった。

ルパン作戦

横山秀夫「ルパンの消息」。読み終わって考えてみるとタイトルに様々な意味がこめられてる事に気づいた。 この本は一押し決定。 物語は15年前に自殺として死んだはずの女教師は実は殺人であるという情報が警視庁に入る。 犯人は当時の教え子の3人の男子高…